サハラ砂漠で思う。   

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エルラシディア。ここからが戦いの始まりです。
一人目は無視して、二人目の客引きにする。誰かとシェアするのでエルフードまで30〜40DH、少し待つとのこと。タクシー乗り場まで行くともう一人が現れ、彼がドライバーだと紹介された。そのうち砂漠ツアーの交渉となった。メルズーガまで往復120DH、砂漠4WDツアー4時間750DH,ホテル朝食付きシャワー・トイレ付き150DH、合計1,020DHのところを1,000DH(12,500円)で交渉成立した。「歩き方」を見ると高いかなとは思うが、まあ許容範囲内だったのでそれで雇った。しかし、このあとすんなりとは行かなかった。

c0157625_19463930.jpg暫くしてタクシーが来る。最初運転手だと言っていた男性ではなく、ドライバーがいる。そして自分と、ガイド2人が乗り込む。おじさんと、その甥だと言う2人組。最初言っていたような、誰かとシェアすることはなかった。車は景勝地に止まって、写真を撮る時間を与えてくれる。ガイドは説明を行う。そして、車はまた走り出した。日が暮れると、辺りは真っ暗になる。夜って暗いんだって当たり前のことを改めて思う。
途中町に寄った。ここでツアー料金の半額の500DH払えと言う。最初に後払いを確認していたのにである。仕方ないので500DH払う。そしてガイドはそのお金を全額ドライバーに渡した。ガイドは何かライセンスのようなものを見せているので、それの信用性にかけるしかない。しかし、この辺でこのガイドを信用して良いものか不安になって来た。
そしてメルズーガのホテルに到着。部屋にはシャワー、トイレが付いていない。これも最初に確認したはずである。抗議したが結局この部屋にすることにした。
ロビーで砂漠ツアーの行程を確認する。ツアーの中身が違ってきている。しつこく、何回もツアーの行程、金額を確かめると、そのうち夕食代60DHを入れて全部で1,000DHで良いことになった。

暗闇に包まれていて、目の前に見えるはずの砂丘も全く見えない。
満天の星が輝いている。

明日、話し通りに4WDでシェビ砂丘で回れるんだろうか、エルラシディアまで帰れるんだろうか、本当に1,000DHで済むんだろうか。もう心配だらけの夜だ。移動も長かったし、くたくたになった。

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c0157625_195212100.jpg翌日。

5時起床。砂丘と対面する。こんな景色だったのか。
目の前にあるいちばん高い砂丘のてっぺんを目指して歩き出す。足はとられるし、急なこう配もあるしで、45分かかって、ようやく頂上にたどり着いた。日の出は過ぎていたが、朝日が顔を出している。放射状に光の筋が出来ていて、とても美しい。砂を手に取ってみると、さらさらしている。
砂漠と言うと視界一面砂だけの世界のイメージもあるが、ここはそうでもない。砂丘には点々と草が生えているし、ホテル街の方を見ると、それより向こうは砂丘ではない。それでも、サハラ砂漠まで来たんだという感慨は深い。

ホテルに帰り、朝食後、1時間程歩きたいとガイドに言うと、若い方が付いて来た。最初お土産屋に連れて行かされるが、店員はあまりしつこくなかった。その後オアシスを歩き、一人で歩きたいと言うとガイドは帰っていった。

8:50予定より早くドライバーと4WDが来たので出発する。初めに予定にはないフラミンゴレイクに連れて行かれる。ツアーには半日コースと一日コースがあり、この湖は一日コースにしか含まれていなかったはずなので確認すると、一日コースを持ちかけてくる。その気はないので断った。そのあと、帰りのことが不安になり、タクシーのことを聞くと、4WDでホテルまで帰って来て、その後は自分で帰ってくれと言ってくる。そこでまたもめた。ドライバーに車を止めさせ、かなり強く言い合う。そしてエルラシディアでないと残りのお金は払わない、ガイドも一緒にエルラシディアまで行くことをしつこく約束させた。そして車は走り出した。

c0157625_19544115.jpg次は黒人の村で車は止まった。村人が出迎えてくれる。そして建物中に入ると、村人による楽器の演奏が始まった。他にドイツ人と、あともう一人の旅行者がそれぞれ単独で来ていて、各々のドライバーと一緒にその音楽を聞いた。演奏が終わったかと思うと、また始まり、今度は踊りが始まった。そのうち村人が自分の所に寄ってきて一緒に踊らされるはめに。これはかなり恥ずかしいことだぞと、一瞬躊躇したがここは仕方がない、立ち上がった。すぐに他の2人の旅行者も立ち上がり、輪になって踊った。何かよく分からんと思いながらも、手をつないで、そして一人ずつ輪の中心に入って、踊りが続いた。ドイツ人じゃない方の旅行者は、そのうちのってきて、村人と一緒に「ほんにゃ〜ほんにゃ〜は〜っ」って歌い出した。さすがにそこまではやる勇気はなかったが、なんか普通に踊ってしまった。

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シェビ砂丘をくるっと回り、メルズーガの反対側に来ると、その先には“黒い砂漠”が続いていて、向こうはアルジェリアである。その後は何とかと言う湖の近くに寄り、そしてメルスーガには帰らずエルフードの町に向かった。途中、ガイドが車を止めて、化石を拾ってくれてお土産だと言って渡してくれた。あんなに言い合ったりしたのに、そんなことはしてくれる。きちんとガイドもしてくれた。

エルフードで残りのお金をドライバーに払わないといけなく、また話しは違っているが、エルラシディアまでの乗り合いタクシーの料金は自分は払わない、ガイドも一緒にタクシーに乗ることを確認して残りの料金を払った。4時間のはずのツアーはエルフードまででも3時間だった。

そしてエルラシディアに到着。なんだかんだあったが、一応無事に着けたので、ガイドに、信用しなくて申し訳なかった、自分のせいで嫌な気持ちにさせてしまったことを謝らなければならないと言って、最後くらい少しでも気分良く別れようと思ったら、ガイドは、夕食代60DHは最初の1,000DHには含まれていない、あれは自分が払ったので60DHよこせと言ってくる。ちゃんと夕食代も含めてホテルには払ったのにでる。せっかく後味を良くしようとしたのに。それで頭にきて、一気に怒り、あのホテルは高いとか文句を言って、そしてその場を離れて別れた。

CTMバスのカウンターに行ってフェズ行きを聞くと22時発だと言う。そのあとバスターミナルに行ったら民間のバスがあったので、それに乗り込んだ。一刻も早くこの町から出たかった。
13:45バスは出発した。

せっかく砂漠まで来たのに、こんなことで、どれだけ不安になって、嫌な思いをして、いらいらして、そして言い合っただろう。こんな思いまでして来るべきだったのだろうか。きらめく星空も、早朝の砂丘から見た朝日も、サハラの砂の感触も、黒人村で踊ったことも、みんな台無しのような気がする。場所柄、個人で旅をすればある程度は予想が付くことで、それが嫌ならパック旅行にするべきなのか。それでも一人旅にこだわるのなら、仕方がないことなのか。

一体何のために旅をしているのだろう。
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by SAPPORO_MIYAGAOKA | 2009-05-28 19:59 | ヨーロッパとモロッコ | Comments(0)

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