見たい衝動。   

クルヤ行きのバスがティラナを出発するとすぐ、ティラナ駅のホームの横に、スラム街のような一帯があった。ベラットに向かうバスの中からも、そんな感じの場所があった。難民なのだろうか、それとも低所得者の住居地域なのだろうか。
バスがらその光景を目にしたとき、興奮していると言うか、どきどきしだしたのが自分でも分かった。
これって、モスタルやサラエヴォで戦争の跡を目の当たりにした時と同じ感覚なのだろう。真っ黒焦げの建物が廃墟となっている。壁面中に弾痕があり、そんな建物にも人は住んでいる。その場に立った時に感じた気持ち。
平和ボケした日本人がそんな光景を珍しそうに眺めながら写真を撮っている。当人たちの気持ちを無視した、思いやりのみじんも無い行動なのかも知れない。
でも、紛争地域やスラム街で報道記者が現地取材をすることと、芸能人がそう言った場所で子供たちと触れ合うありがちな番組も同じように必要なものだとしたら、お気楽旅行者がそう言う場所を見たいと思う感覚も、ある意味許されることなのだろうと思う。

クルヤからティラナに戻ってきて、その場所を歩いてみようかと思ったが、途中で行くのを止めた。せっかくだから見てみたかったとも思うけど、あの時は、何となく気が引けた。
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by SAPPORO_MIYAGAOKA | 2007-12-29 21:43 | 南バルカン | Comments(0)

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