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グラチャニツァ修道院   

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ホテルでグラチャニツァ修道院行きのバスの乗り場を聞くと、今日は日曜日なのでバスはないと言う。タクシーで片道€10とのこと。そして、道の向かいに並んでいたタクシーの列から、フロントの男性の知り合いらしき運転手のタクシーに乗った。
メーターを倒さないので聞いてみると、大丈夫だと言う。フロントの人の言う通り€10なので良しとするか。
まだ時間も早いし、帰りは歩こうかとも思ったが、歩ける距離ではなさそうなので、修道院で40分待ってもらって帰りも€10でこのタクシーに乗ることにした。

修道院は、NATOの指揮下にあるKFOR(コソボ治安維持部隊)に守られていた。ここはスウェーデン軍が担当のようで、門には監視員が配置されている。塀には有刺鉄線が張り巡らされている。表面上は特に変わった様子もなく平穏な日常が営まれているように見えるのだが、やはり現実はそうでないのだろう。グラチャニツァはセルビア人の町で、他の地域に比べたら修道院を襲われる心配もなさそうなのだが、それでも監視をしないといけないと言う事実が、まだこの国が緊張状態にあることを物語っている。

修道院は、何層にも重なった屋根や黄土色の外壁も美しいが、何より内壁のフレスコ画が素晴らしい。背景のあの独特な青は、ルーマニアやコーカサスでみたそれよりも少し濃いような気がする。

コソボに来て良かった。このフレスコ画を前にして、改めて思った。そして自分はビザンツ美術が好きなんだってことも再確認した。

by SAPPORO_MIYAGAOKA | 2010-03-14 15:16 | ヨーロッパ大移動 | Comments(0)

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