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その後のこと。   

実家の状況を少しお話しします。

実家では、電気と水道は問題なく通じているようです。
現在、父親の姉一家が家に避難していますが、その家族も近いうちに自分の家に帰れる可能性が高いそうです。なので、父親曰く「最後の晩餐」をしているそうです。父親の表現が適切かどうかなんて、それに、自分が書いているこの文章も問題があるかどうかとか、この際抜きにしましょう。父親は少し酔っているようでした。
自分は、それはとても良いことだと返しました。違う状況に立たされている人からは、お酒を飲んでいるなんてと思う人もいるかも知れません。しかし、私は、今、父親が好きなお酒を飲んで、気持ちが少しでも緩んでいることに、とても安心感を覚えます。
私自身、あの地震以来、いつにも増してお酒の量が増えています。お酒を飲むことで何とか時間を過ごしている。そんな感じでしょうか。
お酒に使えるお金があるなら、その分被災者に使えとか、考えなくはないです。
しかし、そんなことをどうこう言ったって始まらない。それぞれの生活を続けて行くしかないと思うのです。

実家は、失った財産はほとんどないようです。
家は、内壁に亀裂が走ったり、窓が開かなくなったりと、それなりの被害があるようですが、車も無事ですし、財産という点ではほぼ被害はないようです。

母親の実家は、現在どのような状況なのかも知り得ていません。母親の姉は、現在病院に入院しており、退院したら、実家で生活する予定です。その息子(自分にとってのいとこ)は、現在避難所にいるようです。彼も、私の実家に避難することは可能でしょうが、仮設住宅の申し込みなど、避難所を離れてしまうと情報が途絶えてしまうので、彼は避難所にいるそうです。

母親の故郷は、まだ手の付けられない状況のようです。一般は立ち入り禁止なのでしょう。
もし残っている物があるのならば、それを探すこととか、何か出来ないかと思ってみたりもするのですが、まだそんな状況ではないようです。
まだまだ現地入りするのは先のようです。

生きているだけ良かった。もう絶望的な親戚の地区の映像を見たあと、生存の確認が取れて、そう思いました。今でもそう思います。
しかし、それはあくまで生きている人間の理屈なような気がします。
生き残った人は、この先のとてつもない困難をも乗り越えて、生き続けることでしょう。
自分は、今もお酒を飲んで、シャワーも浴びて、そしてすやすやと眠ることでしょう。

バランスなんて、暫くはとれそうもありません。

韓国の友人からのメールを日本語に意訳して一部引用します。

私は事態が好転することと信じています。
みんなが祈っています。そして、神はそれに答えを出してくれるでしょう。
それに、日本人は十分に力強いので。

自分もそう思います。

彼女の言葉に、凄く救われます。
他の方々からも、とても気遣って下さるのを、ひしひしと感じています。

ありがとう。

by SAPPORO_MIYAGAOKA | 2011-03-17 19:29 | Comments(0)

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